『秋の収穫祭』

『秋の収穫祭』
 世界中で収穫への感謝の祭りが開かれる。それは、場所と時代により変化をしてきた。毎日新聞「余録」(2015年10月23日)は、日本の「亥の子」や「十日夜」を紹介している。そおして、今月31日のハロウィーン。もともとはケルト人の収穫祭と悪霊払いで、米国ではお化けや魔女に仮装した子どもたちが家々を脅してお菓子をもらう風習となった。それが日本ではここ数年、もっぱら若者の仮装イベントの広がりや関連グッズの売り上げ急成長で注目されるハロウィーンである。バレンタインデーを昨年はついにハロウィーンがその売り上げを追い抜いたとか。外来行事であれ、人々が楽しみ、商売が繁盛するのは結構である。ただ冬に向かうこの季節、似通った行事で子どもらを喜ばせ、実りをもたらす神に感謝したご先祖に思いをめぐらすのもよかろう。」
 お祭りは、その発生にそれぞれに意味があったろうが、いまでは騒ぐことに意味があり、特にこれによる売り上げを伸ばそうという者たちが、本来の意味を遠ざけている。でも、我々はその祭について、その意味を充分に考える必要がある。その昔、まだ我々の心に神がいた時代に、その力への恐れに対して行う儀式であったはずであるから、その恐れが何であるのか、十分に理解して楽しみたい。ということで、今年も浦安のテーマパークへ行こう。ミッキー様に感謝しに?(JN)