『ドイツ、その分断国家が再統一されて今日で25年である』

『ドイツ、その分断国家が再統一されて今日で25年である』
 「いまや自国優先の振る舞いに帝国の復活を危惧する声さえ聞こえる」ドイツに、日経「春秋」(2015/10/3付)は、劇作家ブレヒトの詩から「メルケル首相が『蒼白な母』に見えてこないか心配だ。詩の結びを心に刻んでほしい。息子の行為で『きみは諸民族の間に座して 嘲弄の種、また恐怖の種となる』」と。
 学生時代、40年ほど前の「国際関係論」にて「東西問題」といえば、米ソであり、その前線にドイツ、朝鮮半島およびベトナムがあった。このうち、朝鮮半島以外は統一されて、経済発展の道を歩んでいる。特にドイツは、西ドイツ時代でも、嘗ては日本の経済発展の目標であり、西ドイツや米国を抜くことを目指していた。その西ドイツが東ドイツと統合され、東から肝っ玉おっ母がやってきたのである。VW問題があろうと、ドイツは苦境から必ず生き返る、力ある国家である。但し、国民があの「ちょびひげ」のこと忘れてはならないことが大事だ。力強い国民国家であるが故に、国家主義民族主義に押し出されることないように願う。(JN)