『星空を維持のための環境省調査、コストなどで2年前に休止』

『星空を維持のための環境省調査、コストなどで2年前に休止』
 「ロシア・ソユーズ宇宙船への搭乗を間近に控えた宇宙飛行士、油井亀美也さんの出身地、長野県川上(かわかみ)村は星空のきれいなことで知られる。」その油井さんは、故郷の「川上村の美しい星空を見上げなければ、宇宙に興味を持つことはなかった」と。毎日新聞「余録」(2015年07月21日)は、それを「地方に残された星空の価値に、気づかせてくれる言葉だ」と。
 悲しいかな、もう何年も星空を拝んでいない。都心で酔っ払って夜空を見ることはあっても、それは星空ではない。心純粋であった頃のあの一面に星をちりばめた満天の空をもう忘れそうである。大好きな富士見高原の夜空は、今も変わらないのであろうか。空気ももちろんきれいで澄んでいたが、とにかく余計な明かりがないというより、街灯がなかった。車も通らない道は、月明かりがないと足元は真っ暗であった。音もなく、そこから見る夜空、今見たら、バランスを失い倒れてしまうかもしれないほど、上下左右が分からなくなる。今、宇宙から見る日本は、明かりだらけになっているようだ。油井さんは、そんな地球上の日本を見てどう思うのであろうか。地方から人は減って行くのに、明るさだけは増して行く。このような日本にしたことが良かったのか、悪かったのか。地域のそれぞれの良さを潰れていくのか。