『中国で政権に批判的な弁護士など100人以上が連行された。』

『中国で政権に批判的な弁護士など100人以上が連行された。』
 一党独裁政権の成せる業、日経「春秋」(2015/7/17付)は、嘗てのナチス政権下で、大学構内で反戦を訴えるビラをまいた女子学生ゾフィーのように、逮捕され、断頭台に送られたことを示し、中国は「司法を都合良く牛耳る歯車が組み込まれているのだろう。すでに施行した国家安全法に加え、規制強化策とみられる法整備も急いでいるらしい。背筋が寒くなってくる。もって他山の石としたい」と。
 傾き始めた斜面から転げ落ちて行かないようにするのは大変である。更に、傾きを直すの至難の業である。私たちは、常日頃、自分が独善に陥らないように、また独善的な社会にならないように、丁寧な過程を踏まないと、民主主義は大きく傾いてしまうのである。協議が続き、なかなか方向が決まらないのは、歯痒いが、それを怠ると、歯痒いではなく、痛い思いをしなければならなくなる。一方の圧倒的な力で押し切るという、その痛さを半世紀も経つと忘れてしまう。特に日本人は、四季が変われば忘れてしまう。忘れることは、楽になるが、その付けは大きなものになる。