『ことわざに「米屋と質屋は三代続かぬ」という…』

『ことわざに「米屋と質屋は三代続かぬ」という…』
 「貧乏人にうらみを買う商売は長く続かない」。「余録」(毎日新聞/2016/2/9)は、「将軍も3代に及べば多くの人の命を奪った報いにより必ず敗れるという」中国の故事を出す。北朝鮮の3代目政権、「目を引いたのは、経済では頼みの綱の中国が求めた自制にけんもほろろな態度でこたえた一幕だった。かつてない独善性を隠さない3代目である。極貧に苦しむ庶民の遺恨も、粛清や飢餓で命を奪われた人々の怨念も、さんざんに積もり積もらせてきた。かつてない独善性を隠さない3代目、気がかりは度を越した北の挑発的姿勢で、リスクも計算できない不確実性が東アジアに生じているのではないかと心配になる。」
 将軍様は、米屋や質屋とは比較にならない。商売人はあくまで法の下での行為であるが、将軍様は法の上にあり、いわば無法である。貧乏な国民は、文句ひとつ言えず、耐えている。文句を言わなくても、気に食わなくなった側近は消えて行く。そのうち、気に食わない隣国に手を出して来やしないか、大変心配である。朝鮮は挑戦的である、なんて冗談をいってられないかもせいれない。嘗ての南北問題で生じたこのゆがみは、簡単には直らないが、三代目で終わりにしたい。(JN)