米国で詐欺師の商売によく使われる商品の一つが…

米国で詐欺師の商売によく使われる商品の一つが…
 今月から「188」番に電話して相談できることになったことに、毎日新聞「余録」(2015年07月02日)は、「多くの人に利用されてほしくもあり、ほしくもない188番」と。
 「米国で詐欺師の商売によく使われる商品の一つが聖書、映画「ペーパームーン」でを思い出す方も多いだろう。さてもし注文もしていない商品が送りつけられたら、どうすればいいか。今月から「188」番に電話して相談できることになった。同じホットラインはすでに10けたの番号で運用されているが、より覚えやすく利用しやすいものにしようと3けたが新設された。それというのも高齢者からの相談が増えるなか、詐欺まがいの商法に泣き寝入りを強いられている被害者が少なくないとみられるからだ。「ペーパームーン」では少女が貧しい家族に聖書をただにしてホッとさせるが、人の弱みにはすかさずつけ込む今日の悪徳商法である。多くの人に利用されてほしくもあり、ほしくもない188番だ。」
 「ペーパームーン」を観ていないし、米国詐欺事情も知らない。そして、彼らは、なぜ、他の労働手段を選ばず、詐欺行為を行うのかも知らない。ただ思うに、怪しからん奴らだと。しかし、他人を騙すということは、我々の生活や或いは娯楽においても、それは数限りなくある。詐欺との違いはなんなのであろうか。化粧だって鬘だって、いわば、他人を騙しているが、化粧などは、美しく若く見えるので、見るだけならとても良い。しかし、この騙すという事は、被害者の生活基盤を奪い取り、また心を破壊されてしまうこともある。この状態にある本人が気付くには時間がかかり、また騙されたことを信じたくない状態になることがある。それを周りの者が助けなければならない。また、そのためには公的な支援が必要だ。そのために「188」が役立ってくれるのであろう。しかし、「余禄」で述べているように、「多くの人に利用されてほしくもあり、ほしくもない188番」である。詐欺は人間がこの世に存在する限り、有りつづけるのであろうか。