米国とキューバとの国交、新しい世代の人が扉を一つ開いた

米国とキューバとの国交、新しい世代の人が扉を一つ開いた
 オバマ大統領は、給料分の仕事をしたと、朝日「天声人語」(2015年7月3日)は、米国とキューバとの54年ぶりの国交回復の発表を賞している。
 「カリブ海の真珠と称される美しい島ながら、アメリカに突きつけられたナイフにも例えられてきた。『米ソが核戦争の瀬戸際に立った13日間』、ケネディ大統領が『今週は給料分の仕事をしている』とウィンクしてみせたという挿話が今に残る。オバマ大統領も『給料分の仕事をしたぞ』と言いたいところか。キューバとの54年ぶりの国交回復を発表した。課題はまだ多いものの、新しい世代の人が扉を一つ開いたことになろう。『給料分――』ではなく、オバマ氏はホワイトハウスで『歴史的な一歩だ』と誇らしげに語った。そういえば、キューバで長く暮らした米国人ヘミングウェーが猟銃自殺したのも61年だった。どちらの国でも愛される『老人と海』の大作家、犬猿の仲の修復に天上で杯を挙げていようか。」
 美しいカリブの島々、そこで、1週間ほどゆっくりしていたい。魅力あるキューバが本格的にアメリカ資本主義市場にデビューするのは何時になるのであろうか。楽しみである。プロ野球選手がもっと自由に来てくれるようになるのか。キューバアメリカとの国交回復は、いろんな期待があろう。他人も自然も、素晴らしい。やはり、どのような国家であろうと、資本主義の魅力に呑み込まれていくのである。この大量商品の海の中にキューバも入り込んでしまう。これから、スポーツ選手の他、頭脳もアメリカに流れて行くであろう。そして、素敵なキューバは、アメリカ資本が覆って行くのであろう。カストロも、自由にメジャーリーグの観戦ができるし、始球式もできるかもしれない。自由の国、万歳と言いたが、これから商品経済がキューバに入り込めば、国内は経済格差問題が大きくなるのであろう。