中国でビザ(査証)がなかなか下りず日本企業が困っている

(日経「春秋」2012/9/25付)日ごろは意識もしないのに、国家の威圧を嫌でも思い知らされる場所がある。外国で国家権力に最初に出くわす所は、空港の入国審査だろう。長い列で待つうちに、なぜか被告人になったような心細い気持ちになってくる。外国のお客さんに向かって、あの偉そうな態度は何だ……。いざ自分の番が回って来ると、窓口では精いっぱい感じよくしてしまう。入国管理にも、お国柄がある。イタリアでは「できるだけ怖い顔をする」という職員の研修があるそうだ。自然に任せると愛想が良すぎて威厳を保てないらしい。中国に赴任する社員のビザ(査証)がなかなか下りず、日本の企業が困っている。無愛想はお国柄かもしれないが、世界の人々と平等に接するという大原則は忘れてほしくない。
(JN)お国柄は面白い。固い役所仕事でも違いが出るとは、それにしても中国はまだまだ国際的に信用を得るには時間が掛かりそうである。一般公民が自国に誇りを持ち、初めて国際的に量だけではなく質としても国として求められるであろう。ところで日本は?まだ米国の属国であろうか。昭和の終わりころに「日本よ国家たれ」といった人がいるが、それから一向に変わっていない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46514330V20C12A9MM8000/