東京よりストレスが少ない福岡はクリエーター向きだ

(日経「春秋」2015/1/4付) 帰省も終わり、子供たちは集まったお年玉の使い道に思いを巡らせているころか。有力候補のひとつが、おそらく「妖怪ウォッチ」関連のあれこれだろう。おととしゲームが発売され、昨年のアニメ放映で人気に火がついた。ゲームをつくったのは福岡市の会社だ。東京より生活のストレスが少ない福岡はクリエーター向きだと。地元のゲーム産業で働く人の通勤時間は6割が30分未満。徒歩と自転車が多数派を占める。インターネット通信回線の充実などで、ゲーム、アニメ、デジタル音楽などの分野で近年、地方勢の活躍ぶりがめざましい。札幌のベンチャー企業が送り出した歌声合成ソフト「初音ミク」。京都のアニメ会社が関西の街をモデルに制作した「けいおん!」「涼宮ハルヒの憂鬱」。家が広く時間に余裕があれば子育てもしやすい。人間らしい生活環境こそがいい仕事を生む。その一例か。
(JN) 人間らしい生活環境は、どんな環境なのだろうか。私にはわからない。ストレスが少ない環境が人間らしい環境かはわからないが、ストレスは少ない方が良いのであろう。でも、ストレスの感じ方は、個々それぞれに異なる。その個々それぞれの感覚が住まいと職場を自由に選べるようになると良いだろうが、我々多くの者が枠にはめられて行動する人間である。その枠を越えられるのがクリエイターなのであろう。羨ましい限りであるが、レイバーは、小さなお家に住み、1時間かけて鮨詰めの電車に乗り、エスカレータに流されて職場に行き、決められた時間を働くことが人間的である。さあ、楽しい職場が待っている。ストレスなど、何の其の。妖怪との闘いが再開だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO81535960U5A100C1MM8000/