（日経「春秋」2013/11/8付） 大人のマウスに好きなだけサツマイモを食べさせ続けると、体重はどうなるか。生のサツマイモの場合は体重が減り、加熱調理したサツマイモの場合は増えたそうだ。加熱で消化しやすくすれば、消化のためのエネルギーを節約できる。殺菌によって、病原体との闘いに費やすエネルギーも減らせるらしい。とすれば、いろんな食べ物に表示してあるカロリーの数字も、加熱した場合とそうでない場合とを分けて考えないといけないのかもしれない。実際に自分の体に取り込んでいるエネルギーは調理の仕方によって日々変わっている。店頭に並べられた食べ物の多くに、いまやカロリーの表示があふれている。カロリー表示は一つの目安にすぎない、とも、あまり神経質にとらえるべきではない、ともいえるだろう。もちろん、近ごろ巷（ちまた）ではやる虚偽表示は論外だが。
（ＪＮ） そうか、これからは生のサツマイモを食べ続ければ痩せるのか。いやいや食べられないでしょ。サツマイモは蒸かしたり、焼いたりしてのあの甘さが魅力だ。それに魅了されて太ってしまう。加熱処理が私たちに喜びと安全を与えてくれるし、更に肥満も与えてくれたのか。秋深し、これからの季節、いよいよ食事が美味しくなる。世間はご親切に学食までカロリー表示をしてくれるが、そんな加工により変化すカロリーなど気にせず、楽しくいただこう。店頭表示に騙されても、美味しいものを選び楽しもう。但し、食べ過ぎず、また、よく歩いて目からも秋を楽しみましょう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO62284830Y3A101C1MM8000/
