『30・10(さんまる・いちまる)運動』

『30・10(さんまる・いちまる)運動』
 「『食品ロス』を減らそう」、「天声人語」(朝日/16/6/11)は、松本市の「30・10運動」を紹介する。「職員の懇親会には席を立ってお酌をして回ることを禁ずる時間帯がある。乾杯に続く冒頭の30分間とお開き前の10分間だ。各人が自席でしっかり料理を食べる時間。運動は市役所から企業へ広まった。家庭版30・10も考案された。いま世界では9人に1人が飢餓に苦しむ一方、年間約13億トンもの食品が食べられずに捨てられる。フランスでは、大型スーパーによる食品廃棄が規制された。中国は、完食して皿をピカピカにする『光盤』運動を提唱している。日本は信州発の『30・10』運動を国内外へ広められないだろうか。」
 自分はもったいないことしていない。食事出たものは、体調による場合を除き、全てを食べる、と思ったが、確かに、飲み会では飲んだり話したりで料理を残している。それよりも、この食卓に食べ物が上るまでにも、食材がもったいないことにあっている。30・10運動のような料理を残さないことともに、如何に食材を有効に消費するか、それぞれの環境から考えるべきである。日本の食材は、料理することでの美味しさの前に、食材そのものの美味しさもあるはずだから、加工の過程をできるだけ経ない食事をも考えるべきなのだろう。これを法律ではなく、文化として各自が心得ていきたい。(JN)