時間を自己管理できなければダメだ

(日経「春秋」2013/8/20付) 1959年ごろにキヤノンが「ゴー・ホーム・クイックリー」、つまりできるだけ早く仕事を終えて家に帰ろうという社内運動を始めた。ただ当時の社長で発案者だった御手洗毅氏は、世間の反応が不満だった。マイホーム主義と混同されていたからだ。真意は、メリハリをつけよということ。「責任を果たすためには時として夜を徹するもよし」。時間を自己管理できなければダメだと言いたかったに違いない。家族との時間も仕事に集中する時間も自分で上手につくり出す。一方で、「ホワイトカラー・エグゼンプション」など、本人の裁量による働き方の議論も始まろうとしている。実業界に転じる前に医者だった御手洗氏は、社員の健康管理に気を配った。
(JN) 健康あっての我が身であり、仕事だけの人生では寂しい。家族との時間や、自分の時間も持ちながら精一杯仕事をする。メリハリを持っての自己管理ができなければならない。これは、社会人になってからというより、子供の時から訓練されるべきであろう。自分で計画して、実行をする。さあ、子供たちの夏休みも残るところ十日ほど、宿題の自己管理はどうなっているのか。8月31日と9月1日が、宿題デーにならないように、お父さんは子供たちに助言をしておこう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO58697230Q3A820C1MM8000/