ルース大使のよく練れた「外交辞令」

(日経「春秋」2013/8/3付) 「私は5人の首相とつきあった」とジョン・ルース駐日米大使は安倍晋三首相に。またキャロライン・ケネディ次期大使は1人の首相とつきあうだけでいいだろうから「うらやましい」とも。なかなかよく練れた「外交辞令」を繰り出した印象だ。ルースさんが着任した時の首相が麻生さんだった。そして鳩山さん、菅さん、野田さん、安倍さん。4年以上つとめている駐日大使はみな経験したことではあるが、わが国唯一の同盟国の大使だけに苦労はいかばかりだったろう。ルースさんはいい仕事をした、という声は多い。駐日米大使として初めて広島平和記念式典に出席し、長崎の原爆落下中心地碑に献花した。そして東日本大震災のときのトモダチ作戦。ないものねだりかもしれないが、いつの日か、つきあった5人の首相それぞれについての本音の感想を聞いてみたい。
(JN) ルース大使は五者五様の首相になった人たちをどう捉えていたのであろうか。本当にご苦労なことであったことだろう。失言、宇宙人、イライラ、どじょう、滑舌、・・・・・・。そんな中、広島と長崎に参加した功績は大きい。派手ではなく、着実な仕事をしたルース氏に感謝申し上げたい。さて、ケネディー氏には何人の首相とお付き合いいただくことになるのか、いずれにしても煮ても焼いても食えないので、ご苦労されるであろう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO58067570T00C13A8MM8000/