韓国にはまだまだ「発見」がある

(日経「春秋」2013/8/2付) 韓流ブームのきっかけになった「冬のソナタ」に、いい場面がある。工事現場の男たちとの飲み会で、チェ・ジウさん演じるヒロインが一曲披露するのだ。雨降る湖南線 南行列車、これが、日本人の琴線にも触れる。韓国文化をめぐるこうした「発見」が、あのブームの背景にあったのは間違いない。隣の国なのによく知らなかったけれど、なんだか不思議と懐かしいなあ。昨今の出来事をみていると、しかし、その関係がどんどん壊されていくようで悲しい。ナショナリズムをむき出しにしたり、口汚くののしったりすればますます道を見失おう。やはりいちばん近い隣人なのだ。音楽、料理、ファッション、日々の暮らしぶり。韓国にはまだまだ「発見」がある。
(JN) なぜ、両国で反発しあわなければならないのか。反発して何の得になるのか。誰かが得をしているのであろう。それがどなたたちかは知らないが、我々一般市民は、お互いを貶す必要が全くない。特に日本人は混血民族であり、我々の体には韓国の血も流れている。我々は両国一緒になって戦わねばならないことが他にあるはずだ。国家間の小競り合いに我々は巻き込まれるな。大事な隣人同士である。お互いに発見し合おう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO58022760S3A800C1MM8000/