援助の名で官庁ビルや病院を次々と建て影響力を強める中国

(日経「春秋」2013/4/9付) 座席の間のひじ掛けを実効支配するのは、大きな方の客だろう。海外で乗る飛行機のエコノミー席で、しばしばお目にかかる場面である。空中に持ち上げる重さが違っても、1人分の航空運賃は同じ。小柄な人は、正直なところ、ちょっぴり損をした気分がするのではないか。その点、南太平洋の島国サモアの航空会社は、乗客の体重に応じて値段を変える方式を、世界に先がけて導入して、航空業界を驚かせた。この国には大きな体の人が多い。国民の8割が肥満体だという統計もある。新しい運賃制度は、国民のメタボ改善の効果も狙っているのかもしれない。サモアの人口は18万人、太平洋の真ん中の要衝にあり、海洋資源にも恵まれる。援助の名で官庁ビルや病院を次々と建て、影響力を強めるのは中国である。座席のひじ掛けを取り合う光景が、ふと頭に浮かぶ。日本は1月に大使館を開設したばかり。のんびりしているのは日本の方かもしれない。
(JN) 「サモアの島楽しい島よ」と幼少のころ歌った。あ〜そこにも近代化の魔の手が伸びているのか。こちらの勝手であろうが、自然を壊さないでほしい。特に、汚染を本国でばらまいている国には任しておけないであろう。メタボ改善も日本にお任せを。日本でなくても良いから、環境を壊さぬような人たちでサモアを開発しよう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO53761610Z00C13A4MM8000/