お互いが利益を得られるウイン・ウインのつながりを

(日経「春秋」2014/7/12付) ジャワの極楽、ビルマの地獄、死んでも帰れぬニューギニア――。ニューギニア島の戦いは悲惨だった。14万8000人の大兵力のうち、戦後に生還できたのは1万3000人だったという。足かけ1週間に及ぶオセアニア歴訪の最後の訪問国としてパプアニューギニアを訪れた安倍晋三首相は、「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない」、首相が英霊たちへの誓いだとして記者団に語った言葉は、この島でたおれた兵士たちを思うと胸にしみる。日本とパプアニューギニアの間では先月、関係を深める大きな出来事があった。同国で生産された液化天然ガス(LNG)を積んだ船が、初めて日本に着いたのだ。到着にあわせ同国のオニール首相も来日し、式典に立ち会った。お互いが利益を得られるウイン・ウインのつながりの有り難さをかみしめ、大切に育みたい。
(JN) 戦時中の国のリーダーたちは、人の命をどのように考えたいたのか、そして、現在のリーダーはどうなのだろうか。「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない」と申されたよう、それはその通りである。そのためのは、世界の国々がお互いになくてはならない関係となることなのだろう。それは、始められるところから、積極的に共同体関係を作っていくことなのだろう。日本だけが有利というのでなく、お互いの国民が幸福になるつながりを拡げて欲しい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO74152710S4A710C1MM8000/