「高校って、生徒がランク付けされる」

(日経「春秋」2013/2/4付) 「高校って、生徒がランク付けされる」、「桐島、部活やめるってよ」のひとこま。運動が得意でカッコよく異性にモテる「目立つ人」たちと、その逆の人たち。自分の位置付けは「クラスに入った瞬間にわかる」から同類で徒党を組む。鈴木翔さんは、近著で「上」に属する少女の声を紹介する。「下」には騒ぐ、楽しむといった権利がない。・・・・・みなが自分のランクにふさわしく振る舞うから学級は回るのだとみる。ランクは新種のいじめも生む。昔いじめといえば暴力や持ち物の破損だった。部外者には見えにくい。「上」の生徒も役割を果たし、仲間外れを避けるための努力で疲れるそうだ。会社社会を見るようで、何か切なくなる。
(JN) 学校は社会の縮図である。今の日本の社会がこのようであるのであろうか。日本とは一見美しく、自由そうで、過ごしやすそうな国であるが、実際はコップの中の小市民群での足の引っ張り合いなのであろうか。カースト制度というか、クラスは存在し、それによって自分より低いクラスの者を確認して、安心しているようなこの状況を変えることはできないか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51333000U3A200C1MM8000/