新党と聞けば、若々しくて元気な集団を期待したいところだが

(日経「春秋」2012/11/18付) 維新と太陽が合流、きのう意気投合したかと思えば、きょうは不快感を示すこともある。めまぐるしい第三極の動きに目が回りそうだ。新党と聞けば、若々しくて元気な集団を期待したいところだが、なにやら古くさい政治臭が漂ってくるのは見慣れた顔ぶれのせいか。地理の言葉では、第三極とはヒマラヤ山脈を指す。北極と南極に次ぐ地球上の極地という意味だ。高く登るほど、道は険しく、息が苦しくなるのは、政治に似ているかもしれない。最高峰エベレストには、頂上に挑んで敗れた約150人が凍ったまま眠っている。その色とりどりの服が見え隠れするルートを、登山家は「虹色の谷」と呼ぶ。ヒマラヤ山脈は今も成長が続き、年に数ミリ高くなっているそうだ。日本の第三極を制するのは誰だろうか。
(JN) 皆さん良いことをすると言っている。スローガンも大事だが、それを実行できる能力を見極めなければならない。今回の衆院選過半数を取る勢力ができないと、政治の混乱はまだ続くことになる。成長する第三極がどのような勢力状況を作り上げるのか。結局は変わらない顔ぶれの中で我々国民は選択を迫られている。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO48558080Y2A111C1MM8000/