さあ、ロンドン五輪だ

  • (日経/春秋 2012/7/28付) さあ、ロンドン五輪だ。開会式のテーマは「驚きの島々」。会場である8万人収容のメーンスタジアムは周辺の再開発で余ったガス管などを使い、環境に配慮した設計なのだそうだ。「いちばん」をつくろう――。建て替えることが決まっている東京・神宮の国立競技場の新たなデザインを募集する内容だ。今の競技場は半世紀前の東京五輪のために建てられた。首都高やモノレールもそうだ。選手村での食事提供が外食産業の基礎となり、セコム(当時は日本警備保障)が警備を担当して民間警備というビジネスが認知された。ピクトグラムと呼ばれる絵文字が普及したのも、あの五輪がきっかけだった。今回のロンドン大会はインターネットでの生中継が本格化し、選手のつぶやきを追う「デジタル五輪」だ。目を凝らすべきは競技の結果だけではない。
  • (JN)オリンピック、選手たちの努力を称えたい。利権の闘い等の様々な問題もあるであろうが、資本投下すること、種々の文化を持った人が集まって来ること、感情をむき出しにすること等による効果は計り知れないものがあるであろう。兎にも角にも、茶の間に家族が集まり、結果はもちろん大事だが、そこまでたどり着いた努力を想像し、それを支えっている人たちを考え、今一緒に観戦していることの喜びを感じたい。

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44251220Y2A720C1MM8000/