次の戦争は、誰も乗っていない航空機によって戦われるかもしれない

  • (日経/春秋 2012/6/20付)ヘンリー・アーノルド元帥は米空軍史上ただ1人の元帥だそうだ。日本本土への無差別爆撃を推進した軍人、世界最強の空軍を育てあげた立役者とされる。そして先見の明があった。米国時間の1945年8月14日、対日戦勝を踏まえアーノルド元帥は早くも次のように語った。「次の戦争は、誰も乗っていない航空機によって戦われるかもしれない」。アフガニスタンパキスタンの国境地帯で任務についている無人機は、地球の裏側、米本土で勤務するパイロットが人工衛星を通して操っている。中国の有人宇宙船が、地上300キロあまりの軌道を回る実験船とのドッキングに成功した。目覚ましい宇宙開発の最大の眼目は天空で優位に立つ米軍への対抗にある、と推察するのは難しくない。科学技術と手を携え軍拡はどこまで行くのか。そんな思いにもとらわれる。

=>(JN)人類はスクラップ&ビルドで発展してきた。そのスクラップは残念ながら、戦争、恐慌、大自然災害といった我々市民が苦しみ、また消し去られることによってである。自分たちの力で構造改革することは非常に難しいのが現実である。戦争形態は科学・技術の進歩により無人飛行機などが活躍する時代になったが、学校という所は黒板に向かって行う授業からどれほど進歩したのであろうか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO42802310Q2A620C1MM8000/