知性は様々な個性がぶつかり合う場所でこそ磨かれる

  • (日経/春秋)9月入学の米欧では、ちょうど今が入試の結果発表と入学手続きの時期。中にはハーバードやイエールなど米国の名門大学から、次々と合格通知をもらう日本人の高校生もいる。横浜の女子生徒は、出願した米国の大学のほとんどから入学許可が来た。高校の成績は悪くないが、抜群でもない。言語機能に生まれつき障害があることが決め手になったという。多様な人材を大学が意図的に集めているからだ。ハーバード大の入試責任者が、米紙にこう語っている。「客観基準は万能ではない。試験の点数や高校の成績表は、生徒の資質の一部を示すにすぎない」と。人と違う何かを持つ者に機会を与える。勉強についていけなければ、それは自己責任。知性は様々な個性がぶつかり合う場所でこそ磨かれる。小学校から大学まで、紙のテストで同級生と一点の差を競い合う。そんな狭さが恐ろしい。=>(JN)日本の秀才たち世界で活躍が難しいのはこんなところにもあるのであろうか。大学は新しい試みができないであろうか。(12・4・24)

http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E2E5E0E5E2E0E2E0E6E2E6E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D