補助金のあり方

  • (日経/春秋)障害者の親、自分がいなくなった後はどうするのか――。ヤマト運輸を育てた小倉昌男さんが福祉の仕事を始めて思ったのは、保護されたままでは、本人が困るということだった。障害を持った人が働く場は十分でない。そこで自活を促そうと、焼きたてパンのチェーン店を展開。働くつらさと喜びを、ともに感じることが自立への第一歩だと小倉さんはいっていた。小倉、今の産業界を泉下でどうみているだろう。政府系ファンドの産業革新機構は液晶パネルの新会社のほかにも。国の「保護」の拡大を、心配していないだろうか。小倉さんによれば、公費が入れば自立への取り組みがおろそかになりがちだ。政府の資金支援を受けた半導体メーカーが結局破綻した例もある。国頼みのムードが広がらないことを祈りたい。(12・4・29)=>(JN)我が社も補助金を多く受けている。成果と計画性を補助金には考慮が必要である。

http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E2EBE6E0E7E7E2E0EBE2E6E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D