電撃出席 240303

 岸田文雄首相のサプライズ対応、でも肝心な全容解明には程遠かったと『明窓(240303山陰中央新報)』▼国民が知りたいのは誰がなぜ裏金づくりを指示したのかや、派閥幹部の関与の有無、裏金の使い道だ▼「永田町の常識は世間の非常識」、公平性に疑問の声が上がる。そうした声に「聞く耳を持たない」ようでは政治への信頼回復は望めない▼きょう3月3日は「耳の日」。谷川俊太郎さんの作品に『みみをすます』という長い詩がある。その詩の一節には、こうある。<(ひとつのおとに/ひとつのこえに/みみをすますことが/もうひとつのおとに/もうひとつのこえに/みみをふさぐことに/ならないように)>。この事件を教訓に政治家には、永田町の声だけでなく国民の声に耳を澄ましてもらいたい。
 「代打、オレ」。オレは何をしにきたのか。聞くだけの検討しない検討使、あなたに大切なものは、保守すべきものは何であるのか。自分の保身のための弁明であったのか。腐敗した組織は自ら、自組織を治すことはできないか。
*画像は朝日新聞24年3月2日の夕刊より。