水爆ブラボーの実験 240302

 1946年3月1日の「第五福竜丸」のビキニ環礁での被爆に『天声人語(240301)』は思う▼水着のビキニはなぜ、ビキニなのか。1946年7月、肌の露出が極端に多い最新モデルが登場した▼フランス人のデザイナーは、太平洋からのニュースに心を奪われていた。ビキニ命名を決めたのは「世界の人々がいかに核実験に魅惑されているか」を敏感に察したからだと▼マーシャル諸島では、その後も実験は続き、54年3月1日に水爆ブラボーの実験があった。ふざけた名である。島の多くの人たちが被爆し、苦しんだ。放射能の被害は今も消えない▼遠く太平洋の島で起きた悲惨な歴史を忘れたくない▼東京の夢の島には、ブラボー実験で被爆した第五福竜丸が、いまも展示されている。

 (私は)広島へ行き、長崎へ行きそして新木場へ行き、この惨劇に怒り続けた。しかし、いつでも核爆弾を発射できるようなことを平気で言っている独裁者にはどう感じるであろうか。自分の力を示す道具なのであろうか。いつまで人類は他者を制することで、自分の存在を示そうとするのか。