金平糖のような 240304

 花粉症への対策に『天風録(240303中國新聞)』は思う▲江戸時代、イネの花を顕微鏡で見た農学者大蔵永常はこう記す。「黄色なる至極細かなる球にして、周面に細かなるものつきてかたち金平糖のごとし」。日本で最初の花粉の観察記録らしい▲大蔵も金平糖のごときものが百数十年後に人々を苦しませているとは思いもしなかっただろう。日本では今や国民の4割超が発症しており、もはや国民病だ▲コメが注目される。「スギ花粉米」だ▲日本人にぴったりの対策ではないか。ところが25年前から開発しているが実用化していない▲遺伝子を組み換えたイネの栽培管理や臨床試験など壁が立ちはだかる。花粉米の成分を錠剤にした医薬品も検討中という。ご飯か、金平糖のような薬か。口にできる日が待ち遠しい。

 私は炭水化物が大好き。米だけでなく、スパゲッティ、ラーメン、蕎麦にもそういったモノができないだろうか。それだけでなく、お菓子、金平糖も。それから、日本酒、ビール、ワインなどなどにも。食生活が楽しくなる。あと2か月、涙と鼻水の日々だ。早く、たのしい春にならないか。