カレーの精神 240213

 2月12日のレトルトカレー誕生の日に『小社会(240212高知新聞)』は思う。1968年、大塚食品が誕生させた「3分間待つのだぞ」のボンカレー。発想のきっかけは、米国の真空パックのソーセージにあったと。小菅さん桂子さん著「カレーライスの誕生」には、〈他のものを造り変えてとりこんでしまう、日本という国に合っているのだろうか〉。先月の本紙に元新党さきがけ代表代行、田中秀征さんの面白い話があった。自民党の裏金事件。金がかかる政治の一因は、情報交換に名を借りた高価な飲食だ、と。「故池田勇人元首相はいつもカレーライスを食べていた。政治家との会食ではぜいたくをしないということだ」。ぜひ、いまの永田町の皆さんもそうしてみては。国民感覚とずれないためにも。
 (私は)思う。カレーライスはインド料理ではなく日本料理であると。何でもカレーになってしまう。永田町でも華麗に政治ができないか。そろそろ「かねと政治」から「カレーと政治」に変えてみたらどうだろう。「他のものを造り変えてとりこんでしまう」ことだ。カレー党だ。