「医師の役割」「生命の尊厳」は重い 231127

 誕生50年のブラック・ジャックに『有明抄(231126佐賀新聞)』は思う◆73年11月に週刊「チャンピオン」で連載が始まった。当時、手塚さんは作品のマンネリ化を指摘される逆境の中、その作品が大ヒットした。延命措置や安楽死など手塚さんが信条とした「生命の尊厳」が存分に描かれたからだろう。命とは? 医師とは? 医師を志す人にも影響を与えた◆この誕生50年企画として生成AIを使った新作がチャンピオンに掲載された。人工心臓で生きながらえる少女がテーマ◆「医者は人を治すのではなく、人を治す手伝いをするだけ」。50年を経ても手塚さんが問いかける「医師の役割」「生命の尊厳」は重い。
 (私の)50年前、若く元気であったころゆえ医師は身近ではなかったが、いまでは保険証を使う機会が多い。内科、外科及び耳鼻咽喉科等を中心に、世話になっている◆患者はたった数分だが、医師は1日に何人相手をするのか。医師の役割は患者個々によって違ってくるだろう。誠に大変だ。心身を大事にしていただきたい◆ところで、我が街のブラックジャックは何を見つめ考えているのか。