漬かる時間は10分以内が目安 231126

 11月26日、「いい風呂の日」に『滴一滴(231126山陽新聞)』は入浴を思う▼この時季に気を付けたいのがヒートショックである▼消費者庁によると、2021年に浴槽で意識を失い死亡した人は全国で約5100人。交通事故の犠牲者2150人の2倍を超える。その9割は65歳以上の高齢者▼そうならないために、湯の温度は41度以下で、漬かる時間は10分以内が目安。自宅なら入浴前に脱衣所や浴室を温めて寒暖差をなくしておくのが望ましい▼日本気象協会は地域ごとのヒートショック予報をホームページで毎日公開。5段階に分けた危険度は自己防衛の参考になるだろう▼左党にとって、飲酒直後の入浴はリスクを高めるとされている。日頃から対策を習慣として身に付けておきたい。
 (私は)自宅の風呂に入りながら思う。雪の露天風呂で酒をいただく。幾らでも、お湯と酒に漬かっていたい▼それは、身体によくないようだ。夏はサッサと出てしまうが、冬はボーっと知らぬ間に長湯になっている▼「遠い世界に旅に出ようか」などと歌わずに、気をつけないと遠い世界に逝ってしまう。残念だが、いい風呂はサッサ出ねばならない。