『#油断は禁物』

『#油断は禁物』<2022年4月30日(土)>
 大型連休に『編集日記(220430福島民友)』は思う。たまに散歩する河畔に人の姿が目立ってきた▼福島市出身の詩人長田弘さんの散文詩「散歩」。「みえないあみだ籤の折り目をするするとひろげてゆくように」曲がり角をいくつも曲がり、歩くことを楽しむために歩く。実はそれが簡単なようでいて、なかなかできない―と嘆く▼現実はいつものコースで、あの先を折り返したら、残りはあと半分―と、時間を気にしながらの散歩になりがちだ。旅先ならと想像を巡らせる▼大型連休に入った。これまでと一つ違って移動などの制限がない。泊まりがけの旅行や帰省などの予定を立てている人も多いようだ▼言うまでもないが油断は禁物。どこに潜んでいるか分からないウイルス。詩はこう結んでいる。「この世でいちばん難しいのは、いちばん簡単なこと」。旅先の散歩を心から楽しめるよう、支度のチェックリストには誰にでもできる約束事も忘れずに。
(私は)先日、池袋へ出た。街は多く人々が流れて行く。先ず昼食を、そこは空間が広く安心しての食事。しかし、右5m先でマスクを外して電話をしている者。あっち行けと思いつつ、食事を済ませて目的のコンサート会場へ。ホールは満員に近かった。皆静かに心はどこかへ、目的は同じで異なった世界へ。さあ連休を油断せず、スケルツォで散歩の世界を楽しもう。
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