愛すべき不良たちが初めてレコードを出したのが、50年前のきょう

(日経「春秋」2012/10/5付)
 文字通りの百万言が4人組に費やされてきた。草野心平の言、「ビートルズはイギリスという地球のシニセに生まれた言わば不良息子だった」。愛すべき不良たちが初めてレコードを出したのが、50年前のきょうである。シニセの家風に収まらぬワルは、外貨を稼いで女王陛下に勲章をもらい、ことしのロンドン五輪開会式には70歳になったポール・マッカートニーの「ヘイ・ジュード」が延々響いた。とかなんとか、このグループに百万一言めを加えたところで、あちこちから「先刻承知!」の声があがるだけだ。「世にビートルズなかりせば」に思いをはせ、そうでなかった幸運をかみしめつつ、次から次へと聴きまくる。きょうはそんな日がいい。「音楽と思ってないなんて人、まだいるのかいな」と独りごちつつ。
(JN)ビートルズの世代も既に過去の世代になり、新しい音楽への理解度は低い。というより、新しい音楽を最近がないのではないか。いや、気が付かないのであろうか。それは別として、4人組のLP版を眺めながらCDを聴きますか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46919720V01C12A0MM8000/