『#自分が「何者」か』

『#自分が「何者」か』<2023年4月6日(木)>
 着慣れていないスーツ姿に『小社会(230404高知新聞)』は思う。その姿に、昔の自分を思い出す。学生から社会人へ。朝井リョウさんの「何者」、就職活動中の若者たちが、苦しみ、妬み、背伸びし、「何者かになりたい」と自意識と現実の間で揺れ動く。主人公は最後に「何者」の幻想から抜け出したが、現実はどうか。今春の新卒の経験不足やコミュニケーション力不足を心配する。一方で、培った我慢強さは伸びしろになるとも。デジタルの中で育った「Z世代」。うまく自分の道を「検索」してもらいたい。私たちの会社にも新しい仲間が入ってきた。一人一人の清新なあいさつを聞き、はっとする。今年の新人は…とレッテルを貼るのは年長者の悪い癖だ。値踏みされるのはこちらかも。よい同僚になれますように。
 (私は)何者だろう。スーツとは窮屈なものであったが、それがパジャマの様になって行く。同年代の仲間たちは、途中で辞めて行き、就職して40数年、私は取り残された。君たちは何者になったのか。さて、新人たちは40数年後、何者になっているのだろう。私はその頃、何者でもなくなっているだろう。
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