『#紙の匂い』

『#紙の匂い』<2023年1月21日(土)>
 本の値上がりに『あぶくま抄(230119福島民報)』は思う▼かつては00円のワンコイン程度で買える手頃さが魅力の一つだった。近年は書籍販売数の減少や紙の値上がりによって1冊千円近くする新刊文庫本も珍しくない▼代わって存在感を増しているのが電子書籍。紙媒体より比較的安価で、タブレット端末などがあれば何冊分も持ち歩ける。コロナ禍による外出自粛を機に、公共図書館での電子書籍の貸し出しも進む▼紙の本か、電子版か、優劣論争は時代遅れに違いない。指でページをめくる感覚と画像を送る感触に差はあっても、内容が同じであれば読む楽しさも同じはず。とはいえ、書店を包む紙の匂いはどうも捨て難い。
 (私は)懐に余裕がないので、図書館の本をお借りすることが中心である▼しかし、じっくりと読みたい小説は買わなければならない。これが、電子書籍だと数回のクリックで購入できてしまうので、今は封じている▼嵩張らずカバンにスルッと入るタブレットは魅力だが、主役は紙だ。
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