『#海水面が60メートル上昇』<2023年1月19日(木)>
南極の観測から『あぶくま抄(230118福島民報)』は地球を思う▼南極観測隊員が高層大気を観測中、有害な紫外線を吸収するオゾンの大幅な減少に気付いたのは今から約40年前。帰国後に測定結果を発表。後にエアコンの冷媒やスプレーの噴射剤に使われるフロンがオゾン層を破壊すると分かり、各国で生産と消費が禁じられた▼国連環境計画は今月、南極上空のオゾン層が2066年ごろまでに減少前の1980年水準に戻るとの予測を発表。氷の大陸はもう一つの危機。南極の海氷面積が昨年2月、観測史上最小になった。温暖化で氷がすべて解けると海水面が60メートル上昇し、多くの島々や都市が水没する▼中立不可侵の大地が人類に静かに警鐘を鳴らす。武力で争っている場合ではない。
(私たちの)欲望は止まらない。人口増加、大量生産、20世紀そして21世紀と大躍進した▼地球は無限であるかのように、地球の資源を消費してきた。その限界は20世紀半ばには叫ばれていたが、止まらなかった。もう、欲望のままに生産する時ではない。
#南極,#観測隊,#オゾン,#氷,#温暖化