『#うさぎ年に思う』

『#うさぎ年に思う』<2023年1月2日(月)>
 うさぎ年の今年を『大観小観(230101伊勢新聞)』は思う▼多産・豊穣・性のシンボル、えと最後の順番。60年目の区切りの年▼うさぎは八十神の嫁取りの失敗と、大國主命の成功を予言し、末弟大國主命の国作り伝説を正統化し、神の使いへと昇華する。今昔物語は、行き倒れの年寄りのために煮えたぎる鍋に我が身を投じて食としてもてなす話が出てきて、貧しい老人変じた帝釈天に月に封じられる▼山の木をかじり、農作物を食い荒らして農家から嫌われたうさぎが山の神の使いとされるのも面白い▼あやかるなどということがほとんど期待されなくなった現代。せめて「少子化対策2年目」は、うさぎ年を機に精神論ではなく、効果的な具体策を講じてほしいと願う一年の初めである。
 (私たち)うさぎ小屋に住んでいても、うさぎのように多産にはなれない▼想えば、高度成長期は街中に必ず、産婦人科があったが、今はデーサービスが目立つ▼未来が明るくない今の日本では子供を育てることに積極的なれない。未来を明るくするために、それぞれがそれぞれの問題に我が身を投じていこう。
#うさぎ,#多産,#豊穣,#性,#少子化