『#せめて甘い物を囲んで』

『#せめて甘い物を囲んで』<2022年12月18日(日)>
 寒さ厳しくなる時期、『日報抄(221218新潟日報)』は焼き芋を思う▼〈喰ひ尽して更に焼いもの皮をかぢる〉(正岡子規)。子規は体の自由が利かなくなってからも食事以外に菓子パンを10個食べたとか▼ロンドンに留学していた親友の夏目漱石に手紙を書き病気の苦しさを訴えた。さらに「倫敦(ロンドン)の焼き芋の味はどんなか聞きたい」と▼店頭に「クリスマスケーキ予約承り中」の文字が目に付く時期だ。やはり値上げが目立つ。ロシアのウクライナ侵攻や円安のあおりで、原材料の牛乳や小麦粉、砂糖などの値が跳ね上がった▼新潟の冬は厳しい。体も懐も寒くなるこの季節、せめて甘い物を囲んでひととき、心を温めるとするか。〈やきいもをふたつ割りにす諾と言ふ〉中原道夫。
 (私は)このところ、週に1回は焼き芋をいただいている。美味しい、甘い。手放せなず、手をベトベトにしながら食べる▼だが、今度はケーキだ。いよいよクリスマス近し。仏教徒であるがキリスト生誕を祝いケーキを食べたい。今年は何がいいだろうか。懐具合を忘れて楽しもう。
#甘い物,#焼き芋,#正岡子規,#夏目漱石,#ケーキ