『#無口な手紙』

『#無口な手紙』<2022年12月17日(土)>
 年賀状の引き受けが始まった。『編集日記(221217福島民友)』は年賀状に思う▼太平洋戦争末期、学童疎開する娘に、父は自分の宛名だけを書いた大量のはがきを渡し、元気なときは大きなマルを書いて一日1通必ず出すようにと▼数日後に届いたはがきには、はみ出すほどの大きなマル。その後、マルは小さくなってバツに変わり、とうとう来なくなる。別人のようにやせ細り戻ってきた娘を抱き号泣する父(向田邦子の随筆「無口な手紙」)▼手軽に多くの人にメッセージを送ることのできる交流サイトの普及などで、発行枚数は年々減少傾向にある▼おっくうに感じ始めている方へ。宛名や文面作りはパソコン任せでも、手書きのひと言で、しばらく音信不通だった人との距離を縮められる。
 (私は)買ってきましたよ▼でも、そこから動かない。どうしよう。ひと言というが、それが書けず、何と時間のかかることか▼青〇さんや秋〇さんから始まり、渡〇さんや和〇さんまで、頑張ろう。無口ゆえ同じようなひと言が多く申し訳ない。
#年賀状,#学童疎開,#はがき,#おっくう,#ひと言