『#戦はもういい』<2022年12月14日（水）>
人工衛星からウクライナ全土を写した2枚の写真に『正平調(221214神戸新聞)』は思う◆1枚はロシアが侵攻する直前の今年2月。もう1枚はつい最近だ。前者には光が満ち、後者は闇に包まれている◆首都キーウは樺太中部と同じ緯度にある。11月から2月は氷点下で、最低気温はマイナス20度にもなるという◆ロシアのエネルギー施設への攻撃が続く。世界保健機関（ＷＨＯ）は「数百万の命が脅かされている」と指摘◆世相を表す「今年の漢字」は「戦」。わずかな票差で2位だったのは「安」◆光はぬくもりであることを、真っ暗な衛星写真が教えてくれる。使い捨てカイロを贈ろうと、丹波篠山市が募った寄付には目標の2倍以上が集まった。光は希望でもある。「戦」はもういい。
（私たちは）暗闇に落としこまれないために、考え、行動しなければならない◆日本では防衛費の増額が検討されているが、守るということは何をどのように守る事なのか◆貴方たちは熱心に自分たちとその財産を守るために、他の予算を削るのか。増税するのか。某国からの軍事攻撃があった時に、貴方たちはどこかに隠れてしまうのか。国民を暗闇の恐怖に落としこむのか。襲ってくるのは人間という妖怪だ。
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