『#広島で開いた意味がない』

『#広島で開いた意味がない』<2023年5月25日(木)>
 「大きな失敗だった。広島で開いた意味がない」。サーロー節子さんの言葉に『金口木舌(230524琉球新報)』は思う▼広島入りしたゼレンスキー大統領。「焼け野原になった我々の街の廃虚と似ている」との言葉にハッとさせられた人も多かっただろう▼G7は、核で威嚇するロシアに対し核抑止の重要性を見せつけ、核なき世界を実現する具体的な方策を示せなかった。被爆者は失望した▼太平洋戦争末期、戦争終結を急いでいれば、沖縄戦や原爆の惨禍は回避できた。国体護持が優先され、住民の命は軽んじられた▼戦争をあおり、対立を深めることが大国の役割ではない。戦争のない、核のない世界を主導する主要7カ国首脳会議であってほしかった。
 (私たちの)命は、国家や政治家のためにあるのではない▼為政者たちは、国民が自分の動かす駒の様に戦場へ送り込む。今も、例えば、ウクライナの戦地では、住民、ウクライナ軍兵、ロシア軍兵たちが亡くなって行く▼私たちは選択を間違っていないか。参加することに意義があるような政治ショーを容認して良いのか。
#広島 #サーロー節子 #廃墟 #核抑止 #住民の命