『#本との新たな出合いを求め』

『#本との新たな出合いを求め』<2022年11月12日(土)>
 本屋さんでの新たな出会いに『南風録(221110南日本新聞)』は思う。「怒涛の伏線回収を食らえ!」のポップに誘われ、文庫本を買った。心をくすぐる文句は、本好きで知られる上白石萌音さんが書いた。萌音さんお薦めの小説やエッセー、絵本などを並べたコーナーが設けられ、それぞれに直筆のポップがつく。東京の中小店でつくる都書店商業組合が先月始めたプロジェクト「#木曜日は本曜日」の一環だ。読者が週に1回本屋へ足を運んでくれることを狙い、インターネットサイトで著名人の「人生を変えた10冊」をインタビューとともに紹介している。売り場で帯のコピーや表紙を眺めながら物色する楽しさは捨て難い。衝動買いした本が面白ければなおさらだ。萌音さんは本屋を「海」に例えて説く。「この魚を釣りたいと一本釣りもできるけど、違う魚がいて思いもよらない収穫がある。最高じゃないですか」。本との新たな出合いを求め、きょうは寄り道をしてみようか。
 (私は)本屋さんがそこにあるから寄る。買う当てもなく。目に入れば寄る。どんな出会いがあるだろうか。誘惑に弱き私は、ポップに引き止められる。空振りあれば、ホームランもある。見逃し三振をしてはならない。とにかく、本屋さんへ行こう。そこに出会いがある。
#本屋,#ポップ,#上白石萌音,#衝動買い,#寄り道