『#物流スピード』

『#物流スピード』<2022年9月7日(水)>
 インタネット通販、注文して翌日に届くのが当たり前の時代に『編集日記(220907福島民友)』は思う▼江戸でもてはやされた食べ物の一つに紀州ミカン。年間で数十万籠ものミカンが消費されていた▼物流を支えたのは舟運。大量の物資をいち早く運ぶために改良が進んだ。その極みが灘など関西の新酒を江戸に運ぶスピードを競った新酒番船。一番船が積んだ酒の値段は天井知らずになったという▼インターネット通販だと、夜に注文して翌日に届くのが当たり前になった▼コロナ禍でネット通販の利用が急増し物流網への負荷が高まっている。これを分散させようと、商品を通常よりもゆっくり配達することを受け入れた利用者にポイントを還元する実証実験が始まった▼平岩さんが海を眺めていて思い浮かぶのは、新酒番船で大儲けした一番船よりも、江戸までたどり着くことのできなかった船と乗組員のこととつづっている。ゆっくり待つ選択肢も悪くない。
 (私は)なるべくリアル店で購入するようにしているが、ネットでないと買えないものもあり、注文する。そんなに早くとお願いしていないのに、国内のものは直ぐ届く。なぜこんなに早く届くの? 配達現場はどうなっているのか?▼ゆっくり配達二ポイント還元? どうなの、配達方法の複雑化は現場に混乱を招かないのか。購入者より配達する現場への手当てや休暇を配慮するという発想は経営者には生まれないのか?
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