『#芸術の力』

『#芸術の力』<2022年8月7日(日)>
 三年に一度の瀬戸内国際芸術祭に『あぶくま抄(220807福島民報)』は思う▼今年で五回目。十二の島を主な舞台に現代アートが展示される▼漁業や海辺の風景、古民家集落など島の特色を生かした作品が目を引く。人気会場の一つに豊島[てしま]。自然を取り入れた独創的な美術館や緑輝く棚田、地元食材を使った食堂、島民との交流が来訪者の心を癒やす▼かつて「ごみの島」と呼ばれた時代がある。大量の産業廃棄物が不法投棄。長年の住民運動を経て撤去にこぎ着けた。「海の復権」と銘打ち、島々の再生を掲げる祭典開催のきっかけにも。公害と風評に苦しんだ島は活力を取り戻しつつある▼国は映像製作などの芸術を通した交流人口拡大事業を今月中旬から原発事故被災地で展開する。独自に取り組む県内の団体もある。避難指示解除とともに、地域の再生も一歩ずつ進んでいる。芸術という新たな風が「浜の復権」への推進力になってと願う。
 (私は)前回、2019年に芸術祭へ行ってきた。海は広いな大きいな。山の民にはその現代アートより、海という大自然に圧倒された▼この自然を取り戻すことは大変であったろう。また維持していくことも。そのためには、適切な人数の観光客が必要であろう▼行きましょう。今年は行けぬが、3年後には行けるだろうか。否、次は福島だ。
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