『#セロ弾きのゴーシュ』

『#セロ弾きのゴーシュ』<2022年8月8日(月)>
 8月7日まで開催されていた霧島国際音楽祭に『南風録(220805南日本新聞)』は思う。音楽監督堤剛さんは、童話「セロ弾きのゴーシュ」(宮沢賢治)に感謝。チェロを弾いて72年。「人の声に近く、歌うことができる楽器」。音域が広いので、自然界にあるほとんどの音も表現できる。だから「チェロには癒やしの力がある。賢治はその特長をよくつかんでくれた」。オーケストラの中では、低音でハーモニーの土台を支える役目が多い。そんな「縁の下の力持ち」が主役。音楽祭名物のチェロオーケストラ。13人がビゼーカルメン組曲などを演奏。賢治もチェロを弾いた。上手でなかったようだが、その音の不思議な力を知っていたのだろう。この童話を死の直前まで推敲し続けたのは、自らの病回復の願いを込めたからではないか。チェロの美しいアンサンブルを聴きながら、賢治の思いを感じた。
 (私は)ゴーシュの動物たちと同じように、チェロの響で「からだ中とても血のまわりがよくなって大へんいゝ気持ち」になる。皆さんはどうですか。聴くのもいゝができれば、宮沢賢治のように弾きたい。そう金星交響楽団で第六交響曲を仕上げたい。
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