『#瞬間は永遠なり』

『#瞬間は永遠なり』<2022年6月10日(金)>
 時を操る。その一瞬のひらめきを名選手は逃さない。『日報抄(220610新潟日報)』は時の日に大谷翔平選手を思う。80歳を超えた母親の日課は米大リーグ中継。ホームランと三振と盗塁は分かる。お目当ては大谷翔平選手▼技術について彼はこんな表現をしている。「変わるときは本当に一瞬で変わる」(「大谷翔平86のメッセージ」)。ベンチではいつもタブレット端末でフォームをチェック、ひらめきの端緒を探しているのか▼「ボールが止まって見えた」(川上哲治)▼晩年の回顧だが、大谷選手のタブレット端末再生に通じる部分がないか▼「瞬間は永遠なり」(ゲーテ)。そのひらめきの時をなかなか気づかないのが平凡な私たちだ。「果報は寝て待て」。優しい言葉だってある。きょうは「時の記念日」。
 (私たちには)ものが止まって見えたとしても、時間は見えない。時間は人類が勝手に作った区分表現だ。このために私たちは時間に追われている。『モモ』の世界の通り、人類の生活は慌ただしくなってしまった▼速くはやくと、ピッチャーの球も速くなり、時速キロ160キロが珍しくなくなるが、それでもバッターは打ち返す。きょうは久しぶりに大谷選手のホームランを見た。私も打った瞬間は球が止まって見えたよ▼私たちの人生は時間とは関係なく、先は見えず、瞬間は曲がったり落ちたりの永遠。
#大谷翔平
#一瞬
#ひらめき
#ホームラン
#時の記念日