『#昆虫をつかまえたことがある子』

『#昆虫をつかまえたことがある子』<2022年6月4日(土)>
 きょう「虫の日」に『金口木舌(220604琉球新報)』は思う。子どもの頃、毎日のようにかごと網を持って地域を駆け回った▼「ミーンミーンミーン」。いつの間にか他人の家の庭に入っていたこともある。怒られもしたが、庭を開放してくれた人がほとんど。自由に遊ばせてくれた人たちの優しさには感謝しかない▼虫は自由奔放な自分に大切なことを教えてくれた。土地を知り、季節の変化を感じ、社会とのつながりを理解。大切に育てたつもりでも死んでしまう命のもろさも▼「青少年の体験活動等に関する意識調査」では、昆虫をつかまえたことがある子どもは2012年以降減り続けている▼人間はこの小さな命を繊維に利用したり、食べたり、都合よく利用してきた。私たちとは切り離せない関係だ。きょうだけでも虫に思いをはせてはどうだろうか。
 (私は)東京の多摩にずっと住んでいる。半世紀前なら人間よりも虫を見る方が多かっただろうか。ハエ、カ、アリ、ハチがたっぷり。季節により、チョウチョ、セミ、カブトムシ、トンボ、コオロギ・・・。皆さん存在感があった。土の上に、自然とともに生きた時代であった。ところが、いまはもう、浦安にでも行かないと会えないかな。
#虫の日
#自由
#命
#地域
#季節