『#国はおにぎりに似ている』

『#国はおにぎりに似ている』<2022年5月3日(火)>
 憲法記念日に『日報抄(220503新潟日報)』はその意味を問う。吉野作造は、国はおにぎりに似ていると。何を芯にして一つになるか、そこが大切▼芯とは何か。民族? 吉野は「どこを探しても純血な民族など存在しない。わが国もまたしかり」。言語は? 「スイスには三つも四つも」▼日本を束ねているのは国家神道。「国家神道ができたのは明治になってから」。ではコメの文化? 「カレーを食べるから、日本とインドを一つの国にしようとしてもムリ」▼では何か。「ここでともに生活しようという意志だな」「人びとのその意志と願いを文章にまとめたものが憲法」。以上、井上ひさし脚本の舞台「兄おとうと」の一場面▼また芝居で吉野は「憲法とは、人びとから国家に向かって発せられた命令である」と▼暴走しないよう公権力を縛る側面が憲法にはある。その大切さはウクライナに侵攻したロシアを見るとよく分かる。現行憲法が施行されて75年となった。
 (私たちは)憲法に守られている。愚かにも私はなかなか実感がわかない。「国民の権利及び義務」は第三章である。その前の第二章が多くを語られて、国民を疎かにしている憲法論議に思われる。日本の住民の意志は何であろうか。何でしょうか。日本は具のないおにぎりかしら?
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