『#ゴジラの同期生』

『#ゴジラの同期生』<2022年3月22日(火)>
 宝田明さんを『卓上四季(220322北海道新聞)』は思う。「夕餉どき ロ兵二名の侵入に 歯の音だけが ガタガタと鳴る」。旧満州(現中国東北地方)▼敗戦で無政府状態となった町での経験はその脳裏に深く刻まれた。ロシアの映画も音楽も文学も「どんな素晴らしい芸術も心が受け付けてくれないんです」と苦しい胸の内を打ち明けていた(「銀幕に愛をこめて」筑摩書房)▼映画「ゴジラ」の試写では、被爆の犠牲者でもあるゴジラが兵器で焼き尽くされる姿に号泣した▼「恋も語れないような戦時下の風潮を繰り返してならないという思い」を感じたと言う▼ロシア文化への思いを吐露した言葉には続きがあった。「アジアの国々は、日本に対して同じような感情を抱いている人もいるかもしれません。これが戦争なんですね」
 (私たちは)日本の戦争拡大と敗戦を忘れてはならない。敗戦後、日本はその悲惨な過去を如何に思い現実に活かしたのだろうか。日本はアジアの国々で何をしてきたのか。あの時代の人々は去っていく。日本の行動は歴史から消えて行くのか。宝田明さんが安らかに眠れるように、思いを引き継ぎます。
#宝田明
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#旧満州
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#アジアの国々

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