#パンかご

『#パンかご』<2022年3月5日(土)>
 ウクライナの黒い土壌は穀物生産に適したチェルノゼム、これは周辺国には羨望の的だったと『余録(220305)』。第一次大戦末期にウクライナ支配下に置いたドイツが貨車で土を持ち帰ったという逸話が残る▲冷戦後は「世界の穀倉」になった。世界の小麦輸出の12%を占める。そんな豊かな大地が大飢饉に見舞われたことがある▲独裁者スターリンが農業集団化を急ぎ、抵抗する農民を弾圧した。不作が続いたにもかかわらず、穀物調達の過重なノルマを課し、1932年から翌年にかけて数百万人が餓死したとされる▲91年の独立後、ウクライナ議会はこれを「ジェノサイド」と認定した▲ソ連崩壊から30年がすぎ、過去の歴史になったと思っていたが、ロシアでは亡霊が復活したかのようである▲ウクライナでは原発施設まで攻撃を受けた。強権をほしいままにした独裁者も最後には断罪されてきたのが歴史の教訓である。プーチン露大統領は意に介さないのか。
 (私は)この独裁者の行動を理解できない。この肥沃の地をどうしたいのか。自分のために何をしようとしているのか。ここが自分のものであるとでも考えているのか。ウクライナウクライナに住む人のものであり、世界のパンかごである。そして、ウクライナやロシアの人々の命はプーチンのものではない。
#ウクライナ
#穀物生産
#チェルノゼム
#独裁者
#亡霊

f:id:morningstar:20220305131612j:plain