太閤忌 230818

 きょうの「太閤忌」に豊臣秀吉を『有明抄(230818佐賀新聞)』は思う◆秀吉の晩年、冷酷な権力者として、天下統一に飽き足らず、朝鮮出兵◆1598年の旧暦8月18日、秀吉は61歳で亡くなる。文禄・慶長の役が終わるきっかけになった。力を誇示し、権謀術数をめぐらせて手にした天下はもろい◆ところで、秀吉の生きざまをロシアのプーチン大統領に重ねてしまうのは筆者だけだろうか。権力の暴走を止められないのは秀吉の時とよく似ている。歴史にはいくつもの謎があるが、秀吉の朝鮮出兵と同じくらいプーチン大統領の暴挙も大きな「なぜ?」だ。歴史を見届け、その理由を考えたいと思う。
 (私は)思う。持たぬ者にはわからぬ欲望の拡大◆人の欲望とは限りないものか。富と権力を死ぬまで維持したい。否、もっと大きくしたい。また、その権力者の茶坊主がそのおこぼれを拡大しようと、権力構造と富の流れを固める。権力者は担ぎ上げられる◆秀吉は部屋の中で、側近らに見守られた亡くなったが、プーチンはどうなるのか。彼の死を待たないと、ウクライナ侵攻は終わらないのか。賢い茶坊主はいないのか。