#50年を振り返って

『#50年を振り返って』<2022年2月21日(月)>
 50年前のきょう、ニクソン米大統領が中国を訪問し、毛沢東と握手を交わした。これを『春秋(220221)』は思う。対立から融和への外交方針の転換に、西側、特に日本の衝撃は大きかった。やぶから棒、寝耳に水だったろう▼この人たちも、ショックでむなしさを覚えたそうだ。半世紀前、長野県の「あさま山荘」に人質をとり立てこもっていた連合赤軍の構成員ら、ニュースで訪中を知った▼当時、中国は旧ソ連と国境紛争のさなか。米も北ベトナムを助ける中国と関係を改め、ソ連をけん制したかった。国際政治の力学や知恵は、変化をためらう国や人を置き去りにするらしい▼山荘に立てこもった犯人の一人は、数年後、別の事件に絡む「超法規的措置」で釈放、海外に潜伏中とされる。後期高齢者入りした活動家はどこの空の下で、50年を振り返っているか。
 (私たちには)未来を考える力がなく、今をどうするか、それに追われている。50年前にニクソンには、今の中国を予想できなかったろう。ソ連を無くしたいと思っていても、崩壊が起こるとは想像できたか。思想と武力で統一してきたソ連が崩壊し、今度中国はどうなるのか。それは誰にもわからないが、東欧や旧ソ連領地の民族等の紛争は今も続いている。私たちは過去と未来の間のいまに生き続けるしかないのか。
#ニクソン
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