#戦争に勝者はない

『#戦争に勝者はない』<2022年2月16日(水)>
 緊迫するウクライナに『河北春秋(220216河北新報)』は思う。アインシュタインは1932年、国際連盟からこんな依頼を受けた。人類の最も重要な問題を取り上げ、適任の人物と書簡を交わしてもらいたい-。そこで選んだテーマが「戦争」▼彼は精神医学者のフロイトに手紙を書いた。フロイトの返信の概要は「文化の発展が知性を高め、人の攻撃欲望を抑制し、心と体の奥底から戦争への憤りを覚える平和主義者を生み出す」と▼アインシュタインは「強い権限のある国際機関を創設し、全国家が主権の一部を預ける」という構想を示している▼アインシュタインが発した問いから90年、戦争抑止の回答は見つからない。無数の要素が複雑に絡み合い、数え切れない戦争が次々に起こった。そして今また戦争の前夜だという▼戦争に勝者はない。双方に壊滅的な打撃を与えるからだ。フロイトの書簡には「勝利しても英雄にはなれない」とある。
 (私たちは)滅亡するまで戦争を続けるのであろうか。終わらない戦争。何を奪いたいのか。何を守りたいのか。それらに限界はないのか。ヨーロッパ東部での出来事は、始まるかもしれないという段階から世界中に影響を与える。これで軍隊が強い動きに出れば、アジアはどうなるか。米ロが動けば中国はどう動くのか。連鎖が恐ろしい。老人たち、若者を戦火に送り込むな。
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